スペード(spade)
 スペイン語の(剣)を意味する、spedaからきた言葉で、タロットでは、エペ(剣)それが、仏語でピック(槍)、英語でスペード(槍)。すなわち中世ヨーロッパ社会における、最上級階級である王権を頂点における、貴族層および封建体制の守護者達。

ハート(heart)
 タロットでは、クープ(聖杯)、仏語でクール(心臓)、英語でハート(心臓)。ゆえに、そもそもは、ローマカトリックに代表される、教会社会のにないて達。ここまでが、おおむねの往時の支配層。

クラブ(club)
 タロットで、バトン(こぶのついた棍棒)、仏語でトレーフル(三つ葉)、英語でクラブ(棍棒)、左の写真のように棍棒の周りに葉っぱをデザインするのが普通でその中にたまたま三つ葉があったとする説が有力。第一次産業従事者、人口の大部分、すなわち農民。

ダイヤモンド(diamond)
 タロットで、ドニエ(貨幣)、仏語でキャロー(四角の意)、英語でダイヤモンド(金剛石)。新興階級、商人層。現代資本主義のご先祖様









 問題は、クラブが上か、ダイヤが上かですが、黒、赤、黒、赤、の色の並びがよいので上のようにしましたが、たしかブリッジでは、ルール上逆だったように思います。
 しかし、それも恣意的にきめたようにおもえますので、そんなことはどうでもいい。という、アメリカ的な発想で正解だと思います。

   以上でインデックスにまつわるお話は終わりですが、最後に一つ。
 それは次のテーマであるスーツにかかわることなのですが、もしインデックスがないとしたら、スーツの公式の上下が分からなくなると言う事なのです。
 ダイヤは上下がありません。ハートはあまりにも有名でこれを上下逆にすることは有りえません。
 ですが、クラブとスペードはどうでしょうか? 私にも自信がないのです。絵札の中を見ればよいというかたもいますが、はたしてそうでしょうか、内部に入ってしまった、スーツの上下をそれが保証しているとはとても言い切れないように、思えるのです。
 そこへいくと、インデックスは見出しですから、公明正大、外からの視線だと思うのです。
 スーツ(suit)、日本では、マークと言っています。別にその呼び方でもかまわないと思います。と言うのは、よく本その他、常識的なゲーム解説書等、ではカードの歴史的な解釈から(私も左に紹介していますが、)スーツに強弱のランクを設定しているのです。
 特にヨーロッパのゲームにはその傾向が強いようなのですが、しかし、ことアメリカでは、まるで関係ない。
 このたかだか二三百年しか歴史がないが、ほとんどゆいつの人造国家、そして民主主義を我々に投げてくれた、この国には、そもそも階級社会の痕跡を求め、意味づけをしようとすることすら、ナンセンスなことはないのです。
 ポーカーにしろ、ブラックジャックにしろ、
究極的にハンドが同じになったら、あっさり引き分けにしてしまいます。
 スペードのロイヤル ストレート フラシュとダイヤのロイヤル ストレート フラシュは全く上下、強弱、なしでドロー、引き分けなのです。
 スペードがダイヤより高位であるなどというのは、意味はわかっていていても、アメリカでは通用しないのです。
 この笑えない我々の階級意識は、常に、多言語、多民族、多文化を抱え、それでいて結束をせざるを得ない彼らの苦労の前に、その鼻息であっさりと何処かへ吹き飛ばされてしまうのです。
 という事なので、スーツにこだわるのはやめましょう。