ダイビングを始めようと思っている方へ


ダイビングは、陸上に住む私達が水中の世界に触れることを可能にする、ある意味別世界へのトリップを可能にする素晴らしいものです。
より多くの方に、是非体験してもらいたいと思います。人生観まで変わってしまいますよ!

さて、このダイビングを始めるには、「ライセンス」が必要です。
「ライセンス」という用語を使わないように喧伝されている状況もありますので、取り敢えずここでは「Cカード取得」とします。



●このCカードが無いと
国内外で開催されるダイビングツアーへの参加や、現地ダイビングサービスのの利用もできませんし、タンクを含む機材をレンタルすることもできません。
しかし、機材の購入自身には、このような資格は必要ありませんので、店頭でこのカードを提示することはありません。
従って、事前に器材を購入する等は可能ですが、実際にダイビングをするには事実上不可欠です。


●悪質なショップの存在
しかし、ネット上でもいろいろな情報を耳にすることができるように、残念ながらあまり性質の良くないショップが暗躍するような側面もあり、ダイビングを始めるにあたって躊躇する部分もあろうかと思います。その点は非常に残念です。

私見ではありますが、私の考える良い方法をご紹介したいと思います。ただ、飽くまでも、下記は私個人が知り得る範囲の話で、従って絶対の真理というわけではありません。もし、ある日、自分の知り合いが、「今度、ダイビング始めたいんだけど?」と尋ねてきた。その際、私だったらこう回答するであろうという内容です。


尚、悪質なショップの詳細は、Cカード協議会のページに詳しいです。
http://www.c-card.org/notice/index.html

また、最近、東京および大阪で同時処分が行われた悪質なショップもありました。
東京都の発表資料
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2009/10/20ja9500.htm


1.どこで始めるか−体験ダビングの勧め

まず、心配なのは、肉体的、あるいは精神的に自分はダイビングができるか、ということだと思います。
余程重い持病をお持ちでない限り、ほとんどの人は大丈夫だと思いますし、耳鼻に問題があり耳抜きが大変だという方も、それなりの治療法があります。

ただ、それでも心配な方は、まずは体験ダイビングをお勧めします。

しかし、近所にあるようなショップ(都市型ショップ)ですと、今後の見込み客になり、しつこい勧誘があったりで、体験ダイビングだけの話がいつの間にか講習を受ける話になったりする可能性があります。

で、私のお勧めは、実際にダイビングで潜る場所(関東地方にお住まいの場合ですと、例えば伊豆半島)にある、サービス(現地サービス)での体験です。
現地サービスはそこを訪れるダイバーへのタンクレンタルや設備使用料が主たる収入で、器材や講習を売りつけようという意識が低いので安心して受けられると思います。

また、身体的不自由があるからといって、諦めないで下さい
特に身障者の方のための特別プログラムを持つJULIA(ジュリア)という指導団体もあり、サポーターの方々と潜られている方が大勢いらっしゃいます。
ご興味のある方は是非HPを参照してみて下さい。


2.講習の受講

では、実際にどこで受講するか?
もし、私が知り合いから相談されたら、関係者の方には大変申し訳ないのですが、都市型ショップ(都会にある、あるいは近所のショップ)での受講は基本的にお勧めしたくないです。

悪質なショップは一部だという意見もありますが、結果的に「人」に依存する部分が大きく、良いイントラがいた時は良かったけど、その人がいなくなったら、ダメになったという話も良く聞きます。
また、景気が悪くなったら器材販売にやたら力を入れるようになったとかの変化が大きく、良い店だと聞いていても、実態が変わることも多いので、怖くてお勧めできないのです。


都市型ショップは、主要な収入が器材販売とツアーなので、大なり小なり、それをなんとか売るようには持って行きたいわけです。
強引な手段の場合は、「悪質」と言われますが、人情に訴えるケースも多く、可哀想だから買ってあげるか?等ということも。

また、店舗、支店の閉鎖、倒産もやたらと多いです。私の最寄り駅周辺でも過去10年の間に、3つの店が倒産しています。
某英会話教室ではありませんが、ツアー費が何割引になるとかで、器材が高くても結果的に得か、と思っていたら、倒産しちゃう等というケースも。

従って、私のお勧めは、現地サービスでの取得です。
1で書いたように、現地サービスでは器材や講習の販売は二の次なので、しつこく勧誘されることもないです。

遠いから、と思われるかもしれません。
歩いて行ける都市型ショップとの比較では難しいですが、例えば隣町まで電車で行って、ショップまで歩いて行って、そこから車で海まで移動...なんて道程の、最初に「電車で移動」部分が長くて、海まで移動が車でなく電車に代わっただけです。
実際は大差ありません。
最寄駅からは送迎があるケースが多いので、車のない方にも大きな負担でないと思います。

皆無とは言いませんが、ほとんどの現地サービスは非常に長く経営されていますので、安心です。
先日感動したのは、20年前にもらった大瀬館さんの「タンク無料券」が、ポロリと出てきて、それが今でも有効だったことです。

それともう一つのメリットは、現地サービスでは、マンツーマンに近い形で講習を受けることが多いのです。
都市型ショップでは車での移動や、人件費がありますから、ある程度の客数をまとめなければ、利益を出しにくいものです。
従って、なるべく多くの顧客をまとめて講習しようとします。ここは都市型ショップが品質を維持したいと思う際のジレンマにもなっています。
一方、現地サービスは、講習の有無にかかわらず、毎日オープンしなければなりません。
客をまとめる必要がないのです。


3.団体

Cカードは民間団体が発行するものですが、従って世界中にものすごい数の団体があります。
日本で活動している団体もたぶん20種類位はあるかもしれません。

このような状況なので、現地サービスとしては、チェックダイブ等でその人のスキルを結果的にチェックせざるを得ません。
そのため、逆にどこのカードだからと不利益があることは、恐らくあまりないのではと思います。

どこが厳しいとか、充実しているとか噂がありますが、大きな傾向があるとはいえ、結局は担当イントラや、ショップの経営方針に依存することです。
何かができるまではCカードを発行しない等、しっかりした厳しい講習を望む人もいれば、むしろ手抜き講習で簡単に済ませて欲しいと思う人もいるでしょう。

もちろん、後者が良いこととは思いませんが、人によって「良い」の定義は異なるということです。

ただ、広く普及している団体(PADI、NAUI、SSI等)のカードの方が安心ではありますし、敢えて、マイナーな団体を選ぶ必要もないでしょう。


4.良いショップの見分け方

私のアドバイスとしては、現地サービスでということなのですが、どうしても都市型が、と思われる方は下記のような質問で、そこがどのような種類のショップなのか見分けて下さい。

「器材は既に持っているのですが、講習はその器材を使っても良いですか?」と質問して下さい。

この質問に、いつ買ったのかとか、どこから入手したのか、とか根掘り葉掘り聞いて、難癖つけてくるショップは、なんとか器材を購入させようとするショップなので、やめた方が良いです。
何を持っているか聞かれたら、「BC、レギ、オクトパス、ゲージ、フィン、マスク、シュノーケル、ウェットスーツ」と言えば良いです。


今週いっぱいのキャンペーンをちらつかせて急がせるショップ

そこで提示される条件は魅力たっぷりに見えますが、後で考えてみると、あまりお得ではないことが多いです。
ある器材が赤字覚悟の5割引きだったが、後で確認してみたら量販店では8割引きで売っている、なんてことも。


器材を購入すると、ツアー等の参加費が安くなったり、いろいろお得なショップ

もちろん、それがお得な場合がありますが、逆に言えば、割引分に匹敵する利益が出ているということでもあり、また付き合いがイヤになっても、損した分を取り返すまでは付き合おうと思ってドロ沼化している人もいます。

本当に得がどうか見極める必要もあります。

実際には自分が参加したいツアーが参加者が少なく次々キャンセルされたりとか、会員特典で安いはずの器材も量販店の方が安かったり、自分で現地サービスに行けば、ガイドを付けてそのショップの会員向けツアーの半額で済んだり。


5.講習料金に含まれるもの

値段を比較する上で、事情を複雑にするのが、料金に含まれる内容です。明細を不明瞭な形で宣伝するショップの多いこと。
すごく安いと思ったら、比較したショップとは内容に差があり、実際は高いと思っていたショップの方が安い等ということも。

逆に、明細を細かく公にしているショップは信用できると考えて良いと思います。

●講習料金:
そのショップ/サービスの取り分、と言えるかもしれません。

●交通費:
サービスから現地までなのか、自宅までピックアップに来てくれるのか?または、現地集合なのか?
中には、伊豆等の現地まで各自が電車移動して、現地でピックアップ等というパターンもあります。
当然電車代の分だけ余計にかかりますよね。

●宿泊費:
日帰りでの取得も可能ですが、2泊3日で一気に取得するという方法もあります。その際の宿泊費。食事は入っているのか?

●教材費:
教材を購入させるところもあれば、貸出のみで行うところもあります。
どちらが良いとは言いにくいですが、レンタルにしておいて、欲しい人だけ買えるようにしてあるのがベストでは、と思います。
各自が後で確認できるように手元にあるべしとの意見もありますが、まあ、たぶん、見返す人はいないと思います。

●Cカード申請料:
それぞれの指導団体にCカードを発行してもらうための料金です。これが意外に別途になっているケースがあります。
結構高額なので、確認をお忘れなく。

●器材のレンタル費:
別途になっているケースもあるので、要注意。
また、レンタル代は込みなのですが結構高い金額に設定してあって、先に器材を買えば、この分がタダになります、レンタル費がもったいないですよね?と、器材購入を勧めるショップも多いです。
本末転倒な話ですが、ネットの噂では、レンタル器材がボロボロで、購入を勧める手になっているケースもあるそうです。
私自身も思い返すと、レンタルのウェットは穴だらけでした。

●Cカードのランク:
各指導団体には通常皆が取得するレベルより下の最低限のレベルがあります。
事実上、そこで講習を終える人はいないのですが、中には、その低いレベルまでの講習だけになっていて安く見せているケースもあります。

PADI、NAUI、JP等では、「スクーバダイバー」、JUDF等では、「ベーシック」と呼び名も違いますが、皆が取得するレベルは、その1段上の、「オープンウォータ」というランクです。取得カードを、団体を明記した上で、オープンウォータと記載してあれば、安心ですが、「国際ライセンス発行」等と曖昧な表現の記載も多いので要注意です。


6.都市型ショップの大まかな分類と特徴

以下はそのような傾向があるという話なので、全てのショップに当てはまるとは考えないで下さい。
が、その可能性ありということで接すれば、間違いも少ないのではと思います。

●都市型大手

特に雑誌広告で目立つショップは値段が高いことが多い。評判等の詳細はかなりネット上に書かれているので、検索して調べてみて下さい。 

●量販店

いろいろな情報がオープンなので、大きく外れることは少ない。これも割とネット上に書かれています。
何しろ激安器材も売っているのだから、値段の高い器材を売りつけるという矛盾はないはず。 

●小規模な都市型ショップ

当たり外れが大きい評価は経営者、またはイントラ個人に依存
去年までいたイントラは良かったけど、今年のスタッフは最悪なんてこともあるので、判断が難しいです。

●番外編:無店舗個人ショップ(?)

当たり外れは更に大きく、中にはナンパだけが目的というケースも。(送迎の順番を変え、気に行った女性と二人だけになるようアレンジする等。)
ネットで盛んに声を掛けてくることがある。
安い安いと宣伝しているけど、実際は都市型と大差ないケースも多い。
過去には非常に悪質なケースが報告されたこともあるので、要注意。


7.海外や国内リゾート地での取得

海外での取得は一般に安いです。いい加減な講習だからやめろというような意見も聞こえますが、それは国内でも大差ない話で、それをあまり気にする必要はないと思います。

しかし、海外や、または沖縄等のリゾート地で取得した場合、帰って来てからの拠点がありません。
それはショップというだけではなく、知り合い等を含めて。なんとなくそのままになってしまって、辞めちゃうなんてことも。

都市型ショップの中には他で講習を受けた人を受け入れないショップもあります。そういうショップは、講習生を囲い込みたいショップなので、願い下げで。
器材を持っていると受け入れないショップもあり、これも同じことなので、願い下げ。
逆に器材を持っていないと言うと、大歓迎なんてショップもありますが、そこは「器材は持っているんですが?」作戦で。

中には、講習を受けなおすよう言い出すすごいショップもあるそうなので、気を付けて下さい。

もし、近所に良いショップが見つからなければ、現地サービスに直接行けば良いです。
ここは、上記のような閉鎖的なことはありません。誰でも大歓迎です。そこのガイドで潜れば知り合いもできます。


8.現地ショップでのお勧め(大瀬崎)

関東近県の方のみへの話になりますが、電車での移動では東伊豆側が便利です。
東海道本線や小田急線乗り継ぎで、伊豆急に乗れば、それぞれの駅が、どこかのポイントの最寄り駅という感じになります。

ただ、私は個人的に、敢えて西伊豆は大瀬崎での講習をお勧めします。
それには、いくつかの理由があります。

●安定性抜群の「湾内」がある
台風が来ていても、伊豆全域でここだけ潜れるのではという、非常に安定した「湾内」があります。
他のポイントで有り勝ちにな、大きな波で怖くなったり、波で揺られて気持ち悪くなったりという可能性が非常に低いです。
また、湾内は広い浅瀬があるので、プールのような使い方も可能です。

ですから、立てた予定通りの日程で講習を行うことができるはずです。

●ポイントが多彩
急深の先端や、岩礁帯の広がる外海、そしてナイトができる湾内は、多彩な講習を可能にします。
オープンウォータだけでなく、アドバンスまでの取得でも大丈夫です。

●オープン時間が長い
時期によって変わりますが、朝7時から16時、または18時までの長時間ダイビングできます。
このことはゆっくりインターバルをとって、慌てず講習も可能だということになります。
他のポイントでは9時から14時または15時というパターンが多いです。
時々講習中にちょっと怖くなったりで、落ち着きたい場合があります。大瀬は時間が長いので、イントラさんも焦らず、ゆっくり対応できます。

●意外に遠くない。
西伊豆は交通の便が悪く、遠い印象がありますが、実はさほど遠いわけではありません
下記は、在来線と新幹線でかかる時間と料金です。
東の雄、伊豆海洋公園(IOP)を代表として選択しました。

   時間  料金
大瀬崎に行く場合(東京駅−伊豆長岡駅):新幹線利用  1時間20分  4,720円 
大瀬崎に行く場合(東京駅−伊豆長岡駅) 2時間40分  2,530円 
IOPに行く場合(東京駅−城ヶ崎海岸駅):新幹線利用  1時間40分  4,960円 
IOPに行く場合(東京駅−城ヶ崎海岸駅)  2時間40分  2,770円 

大瀬崎のサービスによっては、三島駅等でのピックアップもあります。

また、伊豆長岡駅からの移動時間と、城ヶ崎海岸駅からの移動時間は圧倒的に、城ヶ崎海岸駅が近いので、総合的な時間としては、大瀬崎の方は差分を20分程追加すべきかと思います。

が、言いたいのは、そんなに違わないということです。

では、車での移動の場合はどうでしょう。
厚木から分岐するものとして考えると、沼津ICまで68km、大瀬崎までは98kmです。
厚木で小田原厚木道路に降りてIOPに向かったとすると、宇佐美で68km、IOPまでは86kmと、約10kmの違いで、意外にあまり差はありません。

また、大瀬崎の方は、高速中心での移動なので比較的時間は早いです。その分燃費は良くなりますが、高速料金はかかります。
まあ、その辺りの条件を合わせるには、途中で降りて246号を行けば良いのですけど。

因みに、私が良くお世話になっている、大瀬崎のサービス、はごろもマリンサービスさんは、実はHP等であまり公開していませんが、講習料金がかなり安くて充実しています。現地サービスで手渡ししている案内の内容を許可を頂き、掲載いたしましたので、御参考までに。

PADIオープンウォーターコースの御案内&PADIアドベンチャーインダビングコースのご案内
また、はごろもマリンサービスさんをモデルに、どんな感じか、御紹介するページも作ってみました。
というか、書きかけなので、順次より具体的にイメージできるように作り変えていこうと思います。

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