
フェルメールの描いた作品にステンドグラスの窓が描かれているのはお気づきでしょうか。
ざっと目を通しただけでも以下の作品に同じようなステンドグラスが描かれています。
「紳士とワインを飲む女 The Glass of Wine」(ベルリン国立絵画館)
「二人と紳士と女 The girl with Two Men」(ヘルツォーグ・アルトン・ウルリッヒ美術館)
「稽古の中断 Girl Interrupted at Her Music」(フリックコレクション)
「音楽のレッスン The music lesson」(英国王室コレクション)
「水差しを持つ女 Woman with water Jug」(メトロポリタン美術館)
「手紙を書く女と召使 Lady Writing a Letter with Her Maid」(アイルランド国立美術館)
こんなデザインのステンドグラスです 
このフェルメールの絵に描かれたステンドグラスを是非とも新しく建てる自宅に取り付けたい。
そんな「野望」を抱くようになったのが2004年の春ごろ。
果たして実際にそんな事が可能か、いくつかのステンドグラスの業者さんにあたってみた。
ところがあまり返事は芳しくない。まず第一の問題は価格面。
とにかく高い。50万!とか平気で見積もり出される。それじゃー妻を説得できない。無理無理。
半ばあきらめかけていたところ、検索していて「夢グラス白山」というところを発見した。
こちらのお店のサイトには、以下のような事が書かれてあった。
これまでのステンドグラスは
「高い」
「どこに売っているのか、どのように注文していいのか解らない」
という概念があり、欲しくてもなかなか手に入らないという場合が多く、一般の方達とは無縁のものといった意識も強く、日本では一部の恵まれたご家庭でごくわずかですが取り付けられる場合を除き、一般的に家を新築される時でもその建築メーカーの仕様に無かったらわざわざ注文される物でもなかったようです。
インターネットの普及により、手軽に探し出せることは消費者にとっても、我々製造している者にとっても有り難いことだと思います。
夢グラス白山ではお見積もりに入る前に必ずお客様の好みの色や、その家の雰囲気、壁紙、外装などの調和を考慮してデザインを作成します。お客様が望むものを望む価格で応じるという姿勢、これが夢グラス白山の理念です。
このお店なら、もしかしてこちらの希望に沿うように作ってもらえるかもしれない。と思い、
メールを出してみました。2004年4月の最後の日あたりだったと記憶しています。
メールを出してすぐに返事は来ました。
「フェルメールの絵の中のステンドグラスを再現と言われているのですが、Tak様
の気持ちの中にどの程度の再現をお望みかと言うことで価格がかなり違ってくる
とは思われます。
と言いますのは、このステンドグラスはヨーロッパの技法であるケイムという鉛
の金具を使って組み上げているもので、さらにグリザイユという技法を用いて絵
が描かれてあります。このグリザイユは教会などのステンドグラスによく使われ
る技法で、釉薬をガラスに塗りつけ、窯で焼く技法ですが、絵の心得が必要にな
ります。そこが一番の問題点なのですが、Tak様はお見受けした所かなりの絵に
対する知識、感性が豊かな方なので、このグリザイユで描かれた絵が、100%気に
入られるとは思えないからです。といいますのも、ステンドグラスの作家は当然
のことながら、筆を持つのが本職ではありません。勿論筆を持つのが得意な作家
もまれに居ますが・・・。日本には少ないと思われます。たいていの場合は外国、
特にヨーロッパに外注という形になるようです。そうなると、もういくら費用が
掛かってくるのかまるで見当も付きませんが・・・・。
まずその点だけお知らせいたしまして、当方で可能な、ケイムを使った技法でガ
ラスを組むとこの大きさの窓で、このデザインの窓パネルでしたら17万円から20
万円程度と思われます。(添付資料参照) もし、センター部分にグリザイユ以
外でフェルメールの絵と同じ系統の色を配した絵柄をガラスで組んでいくなら、
そのピース数に応じた追加料金が発生します。」
このメールからも分かるとおり、大変親切でこちらの意向を充分に考慮して下さっています。
価格も20万円前後とのこと。これなら何とかなりそう!
早速お返事を出し、デザインや色の打ち合わせへと流れていきました。
以下、メールでやり取りしたデザイン、色、ガラスの種類などの変遷をまとめてみました。
2004/5/14 最初に提示された図案
↓
2004/5/24 第2図案
↓
2004/6/27 第3図案
↓
2004/6/27 第4図案
↓
2004/6/28 第5図案
(第6図案)
(第7図案)
↓
2004/7/12 第8図案
↓
2004/7/13 第9図案(最終図案)
2004/7/22 作業途中経過
2004/9/11 完成し自宅に取り付けた状態
これほどまでに親切丁寧に対応し、私のわがままを取り入れて下さり最高のステンドグラスを
作っていただいた、夢グラス白山の堀口様に再度感謝。ありがとうございました。
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背景画像はDzさんの素材サイト「a day in the life」からお借りしました。