車を運転しながらラジオを聴いていたら、新幹線の技術者が出ていた。
新幹線はどんどん改良され、新しい機種が出てきて乗り心地も良くなっている。私
は、日本の新幹線が世界一だと思っていたが、鉄道技術はヨーロッパの方が先進なの
だそうだ。言われてみれば、日本の鉄道のはじまりは明治時代にイギリスから取り入
れたものらしいし、今でもフランスは最先端を行っているらしい。
ヨーロッパの技術者に言わせると、日本の新幹線は通勤列車に過ぎないとのことだ。
それは日本のJRが東と西に分かれていることにも関係あるらしいが、とにかく、東
京から博多まで5時間近く乗る列車に座席しかないというのは、通勤列車に過ぎない
と言われてもしかたないらしい。そういう面から言うと、短距離でも私鉄の方がいろ
いろ考えられている部分もある。
フランスなどは、列車を外国に輸出しているそうである。台湾には日本の新幹線が
走っているが、日本ももっと諸外国に売り込んで、新幹線を輸出したらいいのではな
いかという考えもあるらしい。しかしそれには反対意見も根強いということだ。とい
うのは、輸出するということは、列車を外国に持っていくということだけでなく、現
地の技術者に、作ること、整備することなど、今まで開発した鉄道技術のすべてを
オープンにしなければならないからで、企業秘密などと言っていられないらしい。
ところがフランスは違う。フランスはアジアのある国に10年以上前に鉄道を輸出し
た。その時、フランスはその国に、技術のすべてをオープンにする、すべてを教え
る、そしてその技術を元に、貴国が新しいものを自分の国で作って、それを他の国に
輸出したって良いと言ったそうだ。そして、10年後どうなったか。フランスの技術は
それ以上にまた進歩していて、10年前にフランスが教えた技術はもう古いものになっ
てしまっていたということだ。フランスは、常にそれだけの研鑽を積み、そのことに
自信を持っているということである。
歯科にも通じるすごい話だと思った。
話はかわって、先日、通称ヤマキン、山本金属の人の講演を聞いた。ヤマキンも常に
新しいことを考え、開発しているのだが、時にはうまく行かずクレームをもらうこと
がある。その時のヤマキンの人の言葉がすごかった。
「クレーム処理を通してファンを作る」というのである。
人間関係は技術を超えるかもしれない。