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歯科技工所 日本タイコニウムの公式コラム「村岡秀明の目覚めたらいつも今日」

2009年7月 Vol.6 人間関係は技術を超えるか

車を運転しながらラジオを聴いていたら、新幹線の技術者が出ていた。 新幹線はどんどん改良され、新しい機種が出てきて乗り心地も良くなっている。私 は、日本の新幹線が世界一だと思っていたが、鉄道技術はヨーロッパの方が先進なの だそうだ。言われてみれば、日本の鉄道のはじまりは明治時代にイギリスから取り入 れたものらしいし、今でもフランスは最先端を行っているらしい。

ヨーロッパの技術者に言わせると、日本の新幹線は通勤列車に過ぎないとのことだ。
それは日本のJRが東と西に分かれていることにも関係あるらしいが、とにかく、東 京から博多まで5時間近く乗る列車に座席しかないというのは、通勤列車に過ぎない と言われてもしかたないらしい。そういう面から言うと、短距離でも私鉄の方がいろ いろ考えられている部分もある。

フランスなどは、列車を外国に輸出しているそうである。台湾には日本の新幹線が 走っているが、日本ももっと諸外国に売り込んで、新幹線を輸出したらいいのではな いかという考えもあるらしい。しかしそれには反対意見も根強いということだ。とい うのは、輸出するということは、列車を外国に持っていくということだけでなく、現 地の技術者に、作ること、整備することなど、今まで開発した鉄道技術のすべてを オープンにしなければならないからで、企業秘密などと言っていられないらしい。

ところがフランスは違う。フランスはアジアのある国に10年以上前に鉄道を輸出し た。その時、フランスはその国に、技術のすべてをオープンにする、すべてを教え る、そしてその技術を元に、貴国が新しいものを自分の国で作って、それを他の国に 輸出したって良いと言ったそうだ。そして、10年後どうなったか。フランスの技術は それ以上にまた進歩していて、10年前にフランスが教えた技術はもう古いものになっ てしまっていたということだ。フランスは、常にそれだけの研鑽を積み、そのことに 自信を持っているということである。
歯科にも通じるすごい話だと思った。

話はかわって、先日、通称ヤマキン、山本金属の人の講演を聞いた。ヤマキンも常に 新しいことを考え、開発しているのだが、時にはうまく行かずクレームをもらうこと がある。その時のヤマキンの人の言葉がすごかった。
「クレーム処理を通してファンを作る」というのである。
人間関係は技術を超えるかもしれない。